45cm水槽 水量アップ化とろ過のお話|水草レイアウト水槽リースのOne Leaf

水草水槽・観賞用えび ブログ

45cm水槽 水量アップ化とろ過のお話

水草水槽・えびetcブログ  2015年3月7日

 

皆さまこんばんわ、One Leafの福島です。

 

寒い日が続いておりますが、日中は暖かい日がありますね。

 

これから春に向け徐々に暖かい時期になりますが、季節の変わり目は風邪をひきやすいので油断はいけません。どうぞ充分にご自愛くださいませ。

 

さて少し前のブログ「http://one-leaf.net/blog/450/」でホワイトグローブ水槽の水量アップ化を図りました。


その後の経過は順調そのもので1匹も落ちておらず、調子に乗った私はさらに45cm水槽のゼブラ・ゴールデンアイ水槽と白えび水槽の2つをサイズアップしました。

 

サイズアップ前↓↓↓
クリーム (2)

クリーム (1)

 

 

サイズアップ後↓↓↓
2
1

 

 

サイズアップ後全体↓↓↓
3

サイズアップ後は水槽自体の変化として角がアールタイプになったことと、今までよりもおよそ10ℓ水量がアップしたことです。


今回はそれぞれ水量がアップしたことにより底面層の水の流れに淀みができると思ったので、外部フィルターと同じくやはり外掛けフィルターも底面と直結しました。


サイズアップ前のろ材や水・水草・ソイルなどは可能な限り取り置き、サイズアップ後にほぼすべてを流用しました。


それぞれに厚さ3cmほどの足しソイルを敷いたので亜硝酸が検出されるのではと思い、およそ3日後にテトラの試薬で検査しましたが黄色のまま、つまり濃度は0.8mg/l以下と問題なしでした。

 

 

やはり底面ろ過のろ過能力は素晴らしいです。

 

 

次いでにろ過のお話を少々させていただきます。

 

私は水草水槽のリースとえびの販売をさせていただいておりますが、管理する上ではろ過の仕様がそれぞれにおいて異なります。

 

真逆といっても差し支えがないかもしれません。

詳しい方からすると当たり前の話ですが、詳しくない方もいらっしゃると思いますので平等にご説明をさせていただきます。

 

まず、水草水槽では水草の光合成を促し育成することが最優先となっていますので、照明点灯時はCo2を添加しています。

 

また添加したCo2が空気と接触し曝気されないように外部式フィルターによって水面の波立ちを防ぎ、夜間を除き照明点灯時はエアレーションも行いません。

 

次にえび水槽では酸欠に弱い(溶存酸素量の低下に耐性のない)甲殻類の体質をフォローする目的から水草育成よりもえびに対する酸素供給を最優先にしています。

 

また小さな生き物ですので水質の変化に過敏でもあることから変化の起こりにくいろ過層の作製も重視しています。

 

一旦ここで水草水槽とえび水槽それぞれのメリット・デメリットを比較してみます。

 

 
  水草の育成 水中の溶存酸素量  ろ過方式の選択肢
水草水槽  ◎  〇  〇~△
 えび水槽  〇~ △   ◎   ◎

 

補足:水草水槽はCo2を添加することから、ろ過は外部式フィルターがメインとなる為、ろ過方式に制限がかかります。

 

反対にえび水槽はほぼ全てのろ過方式を採用できます。

 

水草水槽の水中の溶存酸素量は、植栽している水草の量にも比例するので多めに植栽していることを前提に〇としました。

 

水草水槽は時間の経過と共に起こるソイルの潰れにより水流が滞ります。

 

水流が滞ることにより土の中に付着していた好気性バクテリアが減少し、ろ過能力は落ちます。

 

土の中のバクテリアが減少すると更なる悪循環として、水草水槽をやられている方であれば一度は経験されたことがある「ラン藻」が出現しやすくなりますね。

 

このラン藻については一度どこかのタイミングでお話します。

 

 

 

 

さて、えび水槽では皆さま様々なろ過方式をされていますね。

 

外掛け式、上部式、オーバーフロー式など千差万別です。

 


私は外部式と外掛け式のダブルろ過をしています。

大型の水槽を持ち合わせていればオーバーフロー式でいきたいところですがスペースの都合上困難なのです。

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高硬度・高PH環境のえび水槽を例に挙げると底面のろ過層はこのような形です。

 

下からバイオボール、グラスリングろ材、軽石、ソイルといった順です。

最下層は最も通水性の高いところなので表面積の多いバイオボールを入れ、下から上の順に大きい~小さくなるようにろ材を使い分けています。

ろ材の大きさの順ですが、好気性バクテリアには様々な種類が居るので少しでも多くの種類が任意の層に住み着いてもらうことと、上層に敷いたソイルが後に潰れて下層に粒子となって沈殿するまでのインターバルを長くとること=インペラーに粒子が噛まないようにすることを目的としています。

 

 

また、それぞれのろ材の間には鉢底ネットを敷くことでリセット時のろ材の混ざりを抑え、水切りネットにて沈殿する粒子に気を遣っております。

水切りネットはホームセンターや百円均一に売っていますが、あまり目が細すぎると通水性が悪くなると考えており、こちらも下から順に目が洗い~細かくなるように使い分けています。

 

この方法で5年以上はソイルの交換のみのリセットなしで維持しておりますが、もし参考にしていただく際は保障は出来ませんので自己責任にて実施してください。よろしくお願い到します。

 

といったところで今回は割と真面目といいますか、少々マニアックな話となってしまいましたがいかがでしたでしょうか。

 

 

次回は「コンビニのおでんの中にある昆布巻きを食べて嘔吐した話」をさせていただきます。

 

お楽しみに。

 

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