水草レイアウト水槽について
これまで水槽といえば熱帯魚を初めとする生体がメインでありました。
水草や石・流木等の素材は生体を引き立てる脇役に過ぎず、それらが注目を浴びることは殆どありませんでした。
ところが近年、水草レイアウトという分野が注目を集めています。
生体が主役であった水槽から水草が主役となる水槽へ。
水草を育成するための土を高く盛り、前後に高低差を設けることで遠近感を演出したり、水草のトリミングを繰り返し森や山のような景観を演出したりと、自然観を演出する方法は様々ございます。
私どもはそういった水草レイアウト水槽を、リースという形でお客様にご提供しています。
コンセプト・基本理念
水草水槽を維持するためには様々な機械が稼働しなくてはなりません。
照明・ろ過フィルター・二酸化炭素添加機器などの機械により生態系を維持します。
これらの機械はなくてはならないものですが、自然観を演出した水槽に人工的な機械が見え隠れしてしまうと雰囲気が台無しになってしまいます。
OneLeafは後述のアクアテラリウムプラン以外のすべてのプランに機械を隠す水槽カバーを設置しております。
唯一露出してしまうフィルターパイプは景観に溶け込むガラス製のパイプを使用しております。
また、水槽後方に原色を用いた黒色等のバックスクリーンを貼りコード類も見え隠れしないよう注意を払っております。
水草水槽のできるまで
ここではネイチャーアクアリウムプランの施工例を基に、着工~完成までの経過をかんたんにご説明いたします。
- 水槽設置
- 目的の設置場所にキャビネット・水槽・水槽カバーを設置し、キャビネット内へ備品を収納します。
- 素材の配置決定
- 所々に石を配置しながら白い化粧砂を敷いていきます。
- 今回は中央の左右に大きな石を配置し、今後は石と石の隙間を生体が次々と通り過ぎる姿を想像し、構図素材の配置は完了です。
- 水草の植栽
- 上から見た写真です。石と化粧砂以外の土の部分に水草を植えていきます。
- 水を張り、フィルターを稼働
- 水を張ったあとは、濁りや毒素を分解するバクテリアを繁殖させるためにフィルターを回し、エアレーションによる酸素供給を行います。
- 1週間後
- 濁りは大分落ち着いてきましたが、未だ完全とはいえません。
- さらに1週間後
- 濁りは殆どなくなり水質検査により毒素も検出されなかったことから、バクテリアの繁殖は正常に行われました。
- この結果から、生体を導入します。
- 水質管理を行いながら水草の成長を促す
- 水草の成長を促しながらトリミングを繰り返し、目的とする形になるよう近づけていきます。
水草レイアウトの完成