毒の抜けた排泄物
水草水槽・えびetcブログ 2015年11月2日
旧”森林風”改め、”雑木林風”レイアウトが完成を控えています。
これまでの経緯はコチラからどうぞ。
水槽内のPHは貝を入れていることである程度の予測ができます。
レッドラムズを数匹入れているのですがそこまで繁殖していないことと、石巻先生も卵をまったく産み付けていないことからも目視で弱酸性寄りであることが覗えます。
また流木もふんだんに入れているので水の硬度は軟水寄りになっていることでしょう。
南米産の水草を育成する上では岩メインよりも流木メインの方が圧倒的にその後の管理がイージーモードでございます。
ソフナイザー等の軟水器があれば岩メインでもうまくやれますけれどもね。
水質が安定していない初期の頃はバリスモール十字は髭コケにやられ、モスファン等の苔類も枯れたり、茶色の伸びるコケが大繁殖したりと苦しい状況が続きました。
水草水槽を立ち上げる以上はセット初期のトラブルは割と頻繁に起こるものですが、やはりお客さまの不安な気持ちが痛いほど解ります。
本当に大丈夫なのか?と。
その間というのはこちらとしても本当に心苦しいです。
栄養コントロールの為に成長の速い有茎草や、根張りに掛かる時間を省けて即効性のあるマツモも多めに入れていましたが、苔類メインで立ち上げたのでやはり時間が掛かりました。
ほどなくして水質の落ち着きと共に枯れかけていた苔は復活の兆しを魅せ、本来持ちうるそれぞれの魅力をアピールし始めました。
アンモニア・亜硝酸が検出されなければコケの有無に関わらず生き物を入れるのですが、生き物を入れるとさらに水質状況は好転しますね。
皆さまもそういったことを感じた経験はございませんか。
生き物の排泄物には有毒なアンモニア・亜硝酸が含まれていますが、好気性バクテリアにより分解されると程々に毒の抜けた硝酸塩になりますね。
毒の抜けた排泄物は水草により栄養素として吸収されるのですが、この「毒の抜けた排泄物」が肥料並に優れているのではないかと最近考えております。
もちろん三大栄養素の窒素・リン・カリウムは押さえて、その他にもマグネシウムやらカルシウムやら気にする必要性があるのかと疑問を拭えない微量元素も必要と謳われています。
しかし私は「毒の抜けた排泄物」の方が気になって仕方がありません。
試しに「毒の抜けた排泄物」とウェブで検索してみました。
出てきたのは人間の身体の健康がどうたらと見当違いなことばかりでほとんどが役に立ちませんでした。
なのでウィキペディアで「糞」と検索してみました。
そちらでは糞について事細かく記述されており、丁寧に読み進めておりますと気になる内容文がありました。
”糞にはもとの食物に含まれていた成分だけでなく酵素・細菌の働き等によりその動物の腸内で添加されたり分解によって生じた成分が含まれたりすることもあり、それが重要な意味を持つ例もある” と。
酵素・細菌がキーワードになりそうです。
時間をみて調べを進めて参ります。