ドクターフィッシュ(ガラ・ルファ)のお出迎え
水草水槽・えびetcブログ 2015年5月25日
前回の記事最後に予告しました、『誰もが知ってる?あの淡水魚』とはドクターフィッシュのことでございます。
2週間ほど前に水槽リース先老健施設の管理者からドクターフィッシュによる角質除去体験のご依頼をいただきまして、時間を見ながら準備を進めております。
ドクターフィッシュは、水族館や温泉施設等で魚と触れ合うフィッシュセラピーとして今なお人気があるそうです。
私はドクターフィッシュについて何も知らないので色々と調べを進めておりますが、欧米ではドクターフィッシュによるセラピーは禁止されており、英国では衛生面での指導がされているようですね。
不特定多数の方が利用されますが感染症のリスクは非常に少ないながらも、無きにしも非ずのようです。
水中にて実施する為、感染症リスクといえば血液感染が最も懸念されるものでしょう。
なので、傷口が有ったり皮膚が薄くなっている箇所が有る方のご利用は控えていただく必要があります。
人間が注意すべき点は以上の事柄だけかと思いますが、魚側を人間に触れさせて良い状態に仕上げるのも重要なことですよね。
なので、1つは50匹用(ストック用)、もう1つは100匹用(実施用)という感じでもってドクターフィッシュ用の水槽を2つ新調しました。
2つとも外部と底面を直結させたろ過で水を作って準備しておきました。
念の為、100匹用の排水ホース途中にターボツイストZを噛ませて殺菌させています。これにより菌類は死滅する筈です。
そういったことで、さっそくドクターフィッシュを150匹程購入し、どんなものか自分自身で体験してみました。
(3~4人の方をローテーションで体験していただく予定なのですが、買いすぎましたかね??)
自分で体験してみた感想は、痛くなくツンツンされてくすぐったい感じでした。
しかし、ドクターフィッシュには偽物が居るようですね?。
その偽物は皮膚を食べる(舐める?)とき、チクチクと軽い痛みを伴うそうです。
購入前に販売者側へしつこく確認を取ると、
「正真正銘のドクターフィッシュですからッ!」
と最終的には語気を荒げて言っておりましたので大丈夫だと思います。
しつこくして済みません!
こっちも真剣なんです。
ドクターフィッシュには見分け方があり、下から見たとき口が丸みを帯びた(あるいはギターのピックの角を取ったような)形をしていれば本物らしいですが、正にそんな感じでした。
ドクターフィッシュのレンタル業者も居られるようですが、私は施設側・利用者さま側それぞれの感想や評価をいただいてからプランに取り入れるか否かを検討します。
何よりドクターフィッシュは綺麗な水で管理しなければならないことと、角質を食べるのは幼魚のうちだけということがネックになってきます。
とりあえずは、ご依頼があった際に準備して連れて行き、終わったあとは再び飼育水槽に戻し管理していくという流れでいきたいと思います。
その方が施設側の準備や片付けの手間が省けて、利用者側へ手軽にフィッシュサービスの提供が出来るのではないかとも思うところです。
飼育していて感じたのですが、身体は地味な色をしているけれども愛嬌のある顔と動きをしますね!
流木の上に身体を預けたりぴょんぴょん泳ぐ姿に癒されます。
コケなんかも食べてくれるでしょうから普通に飼うのも良いかもしれませんね。
皆さんも試しに飼われてみてはいかがでしょうか。
角質除去体験の際にまたご報告します。