ルドウィジア インクリナータ“キューバ”の赤み
水草水槽・えびetcブログ 2015年3月1日
毎度お世話になります。One Leafの福島でございます。
今回はメンテナンスにお邪魔させていただいた際に、あまりの美しさに写真を撮らずにはいられなかったのが表題にもあります「ルドウィジア インクリナータ“キューバ”」という水草のご紹介です。
花のようで綺麗ですよね。調子が良いと頂芽が赤く染まるのですが、けっこう難しいです。
赤く染まる条件は高光量・高Co2・高栄養でもっての軟水環境がセオリーなのでそのように整えてはいるのですが、やはり難しいものは難しいのです。
この水草に対する環境設定の程を人間の食事で例えますと、起床後すぐにカツ丼とうな重を嗜み(高光量)、食事中の水分補給として2ℓコーラの摂取にも予断を許さず(高Co2)、食後のプリンパフェでしばしのチルアウトの後(高栄養)、即就寝(軟水環境)といった生活を繰り返すことです。
※大袈裟に聞こえるかもしれませんが、数ある水草の中でも環境にうるさい点から考察しますとやはり言い過ぎではないのかなとも思えます。
1回は挑戦してみても良いかもしれませんが、毎日このような食生活では早死しますよね。
もしかすると人間と同じように水草にも早死するということがあるのかもしれません。
甘やかすと育たないと何方かが仰っていたのを思い出しました。
えびの飼育でも添加剤だのバクテリアだの色々と手を加えるよりも放っておく方がうまくいくことが多々ありますよね。
実はこのインクリナータキューバの育成に関して私の中では既に結論が出ておりまして、水草を育成する上での最低条件に加え、トニナ等の酸性に近い軟水環境を長く維持すれば次第に頂芽が赤くなると踏んでいます。
しかしこの軟水環境を長く維持するというのは色々と条件があり難しいですよね。
水草水槽は様々な種類の水草を寄せて植えるので、軟水環境を嫌う子もいれば中硬水環境で成長が活発になる子もいます。
様々な水草がある中でインクリナータキューバのみを甘やかすことは厳しいのです。
とはいえ中高水環境でもその他の光量や栄養、Co2でカバーすれば赤みこそ出ませんが十分育成します。
他の水草には持ち合わせない花を想起させる頂芽と放射状に伸びる繊細な葉、その葉1つ1つに満遍なく栄養を行き渡らせる太い茎、挙げたらキリがないほど魅力たっぷりの水草です。
今回ご紹介したインクリナータキューバを植えている水槽がこちら。リセットから1ヶ月が経過しました。
後景のインクリナータキューバをはじめとする各種有茎草が密度を増し、左右の土留めの石に巻いたモスと土が露出した部分のクリプトコリネが繁茂すれば完成になります。
中央奥の流木をトリミングラインの指標にしていますが、もう少し背を低くしないとですね。
ふと気がついたのですが一番後ろの植栽スペースはすべてインクリナータキューバを植えておりまして、これに赤みが出ると全体のバランスが崩れるのではないでしょうか。
なんだかもどかしい気持ちですが、恐らくセットしているときの私はそこまで読んでいたのでしょうね。
先見の明といいますか。
間違いありません。