甲殻類の魅力
水草水槽・えびetcブログ 2015年2月21日
私がアクアリウムに初めて出会ったのは遡ること約10年前です。地元深谷市のR17沿いにドンドンという熱帯魚屋さんがありました。
当時高校生であった私はたまたまアクアリウムに興味を持ち始めていたことも重なり、予てから気になっていた当該のお店に下校途中に入店したことがきっかけです。
そのお店では、アロワナ・プレコ・ガーパイク・ポリプテルスなどの大型魚を主に取り扱っておられました。
私はそれら大型魚の水槽を横目に、60cmの水草水槽に目を奪われていました。
今でこそ水草水槽の必須アイテムである減圧式のCo2ボンベですが、当時はあまり浸透しておらず、プッシュ式のボンベで水草の光合成を促すのがベターな印象でした(私の主観かもしれませんが)。
その水草水槽の中で珍妙な動きをして忙しなく動いているヤマトヌマエビに釘付けになったのを今でも覚えています。
水草水槽でアクセントを添える煌びやかな小型熱帯魚も好きですが、その傍らで懸命にコケを食べる地味な色合いのヤマトヌマエビや貝にもまた心が惹かれました。
影の努力家といいますか。健気な様子が堪らなかったです。
影の努力家は水の中のみならず、大地の環境を例に挙げますと土壌環境を整えるバクテリアやミミズ等が居ます。
綺麗な蝶々が花に止まって蜜を吸えるのは、その下の土の中で花の根が栄養を摂取しやすいよう働く彼らが居るおかげですよね。
私はそういった裏方の生き物たちを応援したくなります。
もしかしたら自分と重ねているからかもしれません。
煌びやかな熱帯魚=人間界で例えますと「リア充」
ヤマトヌマエビや貝=「非リア充な私」
とします。
ヤマトや貝、土壌生物と比較すると私は決して働き者とはいえませんが、非リア充という点では同じです。
夏場の暑い時期に皆がプールやら海やら避暑地に出掛けられている傍らで、クーラーと水槽のライトだけが点いたえびの部屋でじっとりとした目でえびを観察し楽しんでいる人間をリア充とはまかり間違ってもいえないはずです。
いったい何の話をしているのでしょう?
おかしな方向に話が逸れてしまってはいますが、アクアリウムにおけるヤマトをはじめとする甲殻類の印象は上述した内容であったことは間違いありません。
ヤマトに夢中になっているその後、色合いの美しさからアクアリウムの甲殻類カテゴリーにおいて不動の地位を築いたレッドビーシュリンプが登場しました。
そして追随するように煌びやかな多種のえびが、更なる進化を続け断続的にスポットライトがあたっています。
それはまさに非リア充がリア充になる過程を追っているようであり、今尚私自身の憧れでもあります。